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完熟の森

第41章 簡単な結末

さっきまでの雫への想いは無惨にも砕け散った。


それはバラバラと音を立てて僕の足元に落ちた。


僕はそれを思い切り蹴飛ばした。


僕は馬鹿だ。


お見合いなんて本気にしてなかったし、あんなふうに言われても、どっかで雫は僕のものって思い上がっていた。




でも大丈夫。


僕は『ずっと』や『永遠』は信じてないから。


大丈夫だ。




大丈夫…




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