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完熟の森

第7章 僕の部屋

僕の家に着いて理音を真っ直ぐ僕の部屋に連れて行った。


「適当に座ってて。飲み物持ってくる」


僕は理音を部屋に残し、キッチンに向かった。


冷たいお茶のペットボトルとグラスを持って、僕の部屋に戻ると理音は机の上の雫から借りた小説をパラパラと捲っていた。


「千晶、こんな本読むんだ」


「まだ読んでないよ。これから読むつもり」


「ふうん」


理音はそう言って、本を机の上に戻した。


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