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完熟の森

第7章 僕の部屋

僕は一度リビングのドアを開けて、


「父さん、ちょっと彼女送ってくる」


と一言断った。


「なんだ、居たのか」


父さんは僕らがいた事に気づいてなかったようだ。


理音が少し顔を出し、「お邪魔しました」と挨拶した。


「急ごう」


僕達は玄関を出て、自転車に乗った。


理音は僕の腰にしがみついていた。


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