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完熟の森

第8章 大人

「適当に座って」


そう言われ、僕はソファーに座った。


昨日の雫が頭の中でフラッシュバックした。


雫はレモネードを持ってきてくれた。


「本、面白かった?」


「はい、結構夢中で読んじゃいました」


「そう」と答えて雫は微笑した。


僕はドキリとした。


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