あたしは誰のもの?
第14章 後悔
「・・・・・っその動画は・・・僕と冷、華・・なんだ・・・・」
冷華の目はどんどん悲しい目になっていた
涙をため、口は震え、そして表情は絶望で溢れていた
「でも聞いて、冷華!!僕はッ・・・・!!」
「黙れッッ!!」
「・・・っ!」
「ずっと・・・・好きだったのに」
消えてしまいそうな声で冷華はそう呟いた
「冷華ッ」
「・・・千草、今までありがと」
そう言うと冷華は音楽室から出て行った
「冷華ッッ!!待って!冷、華」
僕は追いかけようとした
だが、哉夜が僕の腕を掴んだ
「やめろ、追いかけるな」
「なっ・・・」
「お前が行っても無駄だ、俺が行くから」
哉夜は僕の手を離すと、音楽室から出て行く
僕はしばらく動けなかった
心にポッカリと穴が開いたような気がした