
あたしは誰のもの?
第16章 溢れ出す想い
『哉夜?』
「・・・すまん・・・考え事してた」
『・・そう。哉夜はどうするの?』
俺は・・・
「俺はこの気持ちを伝える」
『それは僕も同じ』
ただそれはどう伝えるかなんだ
たぶん今言っても冷華は俺らを拒絶すると思う
『僕、冷華に嫌われるのだけは嫌だ』
「・・・俺もだ」
だったらこのままの関係を続けたい
でもそれも嫌だ
矛盾してる俺の気持ち
「はぁ・・・・覚悟・・決めるしかねぇな」
『そうだね・・・』
「今夜・・・冷華の家行くぞ」
『ん・・・わかった・・・琉星には僕から伝えておく』
「・・・頼む」
そこで電話を切った
