あたしは誰のもの?
第16章 溢れ出す想い
雄汰は頭を下げ俯く
唇を強く噛み締める
だが冷華は雄汰を気にせず部屋の中へと入ってしまった
"関わりたくない"
なぁ・・・・
もう無理なのかな
もう・・・・冷華は俺を見てくれないのかな
雄汰は小さく微笑む
「・・・・・こんなに・・・弟が羨ましく思ったことなんてないな・・・」
俺よりも早く冷華に出会い
俺よりも早く冷華を知った
俺よりも早く冷華に恋をして
俺よりも早く・・・・早くッ!!
なんで?なんで俺はもっと遅く生まれてこなかった?
なんで俺のときに冷華は現れなかった?
後悔しても仕方ないことをずっと悔やんだ
今の俺にはこんな思いを抱くことしかできなかったんだ
なんで・・・俺が"KING"と言われていた時に・・・・・・・・