テキストサイズ

あたしは誰のもの?

第16章 溢れ出す想い





「それで・・・ふたりはなにか用があって来たんじゃないの?」

「・・俺は用があるが千草はただ酔っぱらって来ただけだろ」

「えへ?」


あーまだ酔っ払ってるよ
水飲ますか


あたしは台所にいって水を入れて千草に渡す


「はい、飲んで」

「ありがと!」

「・・それで用って?」


あたしは哉夜をみた


「俺らさ、次に冷華とセックスするのは恋人になったやつ、て決めたんだ」



ーッ!!

「え・・・・?」

「・・・俺も腹をくくった。後悔するかもしれないけど今までよりはいいと思う。
自分の気持ちをいつまでも隠して冷華と身体だけの関係なんてさ、辛いからさ」



哉夜・・・・・・・

「・・・だからお前も腹をくくってくれ。だれかひとりを・・選んでくれないか?」

その言葉にあたしは下を向いた


「今すぐじゃなくていい。何年でも俺らは待つつもりだ、お前を急かして後悔するやつを選ぶよりも自分の気持ちがちゃんと見つけるまで待ってやる」



三人は・・・・・・・

あたしのことをすごく、考えてくれてる

そんなひとたちにあたしはなんて答えを出せばいいの?


「焦るな・・・・・ゆっくりでいい。だからお前の素直な気持ちを待ってる」


チュッ

哉夜はあたしに軽くキスをするとじゃあまた、といって

部屋を出ていった



「・・・さて、」

千草はだんだん自我が目覚めてきたのか、
冷静な顔をだった


「僕も冷華の正しい判断を待ってるよ?」



ニコッと笑うと千草もあたしにキスをする


一度離れた口はもう一度触れあう



「僕もお邪魔したね、じゃあまた」








ストーリーメニュー

TOPTOPへ