
あたしは誰のもの?
第18章 "あたしは誰のもの?"
結局、千紗は空港までの見送りは許可してくれなかった
前と同じバスターミナルまでしか許可してくれなかった
「・・・・・・・・」
「なに、その不服そうな顔」
バスが出るまで少し時間がある
椅子に座ってそのときを待っていた
「ったりめーだろ、アホ」
「え!?」
琉星につづき、哉夜と千草も来る
「・・・間に合ったな」
「え、なんでいんの?」
「冷華から千紗が帰っちゃうってきたんだよ」
「冷華いつのまに・・・」
「・・まさかたった一日しか滞在しないとはな」
哉夜は苦笑していた
「ほんとだよ、一体なにしにきたんだって話」
千草は思いっきりバカにした目で千紗を見た
だが千紗もそれ察して負け時と睨み返した
「そんなに彼氏が大好きか?」
琉星の問いに千草を睨んでいた顔がパアァァァと笑顔になって
「うん!そりゃあもうひと時も離れたくないぐらい」
「あーあーそーかよ」
「琉星、嫉妬しないの!」
恐ろしいほどの笑顔で琉星にトンと身体を押す
「・・・・・・気持ち悪ッ!!!!」
「あーん?なに、それ!じゃあ冷華が同じことしたら?」
「そりゃあ、抱きしめるだろ」
・・・・・・///
告白してからはもう遠慮なく気持ちを言うようになった琉星
誰だって照れてしまう
「うわ!気持ち悪ッッ!!!」
「あ?」
「・・・最後までバカだな」
「恥ずかしいよ・・・僕は・・・」
ハァと呆れた溜息がでる
