あたしは誰のもの?
第18章 "あたしは誰のもの?"
え・・・・・・・・・・?
い、今・・・・哉夜のことが真っ先に浮かんだ・・・・?
どうして?
好き、なの?
ドクン・・・・・・・
ピーンポーン
急にインターホンが鳴りビクッとする
「は、はーい」
ガチャとドアを開ける
「誰がきたのか確かめずに開けたでしょ」
ニコニコしながら男は笑った
「雄汰さん!?」
「あーよかった!帰ってた!さっきも来たんだけど留守だったみたいだからさ」
「あ、千紗さんを見送りに・・」
「千紗?え、あいつもう帰ったの!?」
「はい、たった一日しかいなかったです」
「はぁ!?・・・アイツ、ほんっとやることやってさっさと帰りやがったか」
「やることやって・・・?」
「あの野郎、久しぶりに会ったかと思えば俺に回し蹴りして帰りやがった」
「ぶッ!!」
思わず吹き出してしまった
「冷華ちゃん、笑いごとじゃないからね?見て俺の頬。痣できてるでしょ?」
ほんとだ・・・・!
さらに笑いがこみあげてくる
「痛かったんだからねえー」
まだ笑う冷華に雄汰はジィーとみる
笑いごとじゃない、と言いたげな顔をしていた