あたしは誰のもの?
第19章 あたしは―――のもの
「あー…俺がドレス着せてやりたかったな」
冷華は少し気まずそうに笑う
「りゅーせい、冷華ちゃんの晴れ舞台なんだから
冷華ちゃんを困らせるようなこと言うな!」
「う。なんか雄太さんが正論ゆってやがる」
「しっつれいだな〜!
.....ま、みんな考えてることは同じだな」
くすくすと笑うと雄太は俺を見る
「な、哉夜も同じだろ?」
フイッと顔を逸らすことしかできなかった
そう...冷華が選んだのは...
「ちょっと?未練タラタラの振られ話はボクたちの結婚式外でさみしーく慰め合いながらしてくれる?
冷華が困ってるでしょ」
ドヤ顔とはまさしくこの顔
嫌味を言いながら千草が入ってきた
「...!千草ーッ」
「冷華ッ!!...すっごく綺麗...」
琉星、兄貴、俺の3人は顔を見合わさるとはあ、とため息ついて
部屋から出た。
もう完全に2人だけの世界だ。