
あたしは誰のもの?
第22章 おまけ(END2)
「「......。」」
「...てことだから冷華に今後一切手ぇ出すな」
ドヤ顔とは反対に声は低く威圧感がある。
「まあ、哉夜から電話のテンションであらかた予想はついてたけどな」
「確かに」
琉星と雄汰は分かりきった顔でそう答えた。
千草は来なかったのだ。
「あーーー!!!結構、ショックでけぇよ」
琉星は仰向けになるように倒れると
顔を手で覆い隠す。
「俺は将来を考えて冷華ちゃんが妹になるからいいけどね」
声は嬉しそうな声で言っているが雄汰も顔はやはり少し辛そうな表情だった。
「琉星、雄汰さん..ありがとう」
「...哉夜、冷華とセックスしたい」
「..あ?琉星殺されてぇの?」
「冷華ちゃん、哉夜に飽きたら兄貴の俺のとこに来なね」
「..残念だが俺が許さねーから兄貴」
またもや哉夜は突っかかる。
普段の哉夜にしては珍しい。
「哉夜」
なんだかそんな哉夜の行動に胸がきゅううと締め付けられて、
思わず服の裾を掴んでくいっと引っ張る。
「哉夜、大好き」
「ッッ」
かああと人の目から見ても丸分かりなほどに顔を赤くさせる。
「ヒューヒュー」
ものすごく面白くなさそうに棒読みの如く琉星がやじを入れる。
「~ッ用済んだから帰れ」
「へいへい、お邪魔虫は帰りますよ」
「冷華ちゃん、お幸せに」
そう言うと意外にも素直にさっさと帰ってしまう2人。
