あたしは誰のもの?
第4章 KQAJ
「弁護士とかじゃなくても、告訴する気はなかったさ。アキちゃんが好きだったからな。けどよ、なんとなくだけどアキちゃんがその男とできてるような気して、本当は・・・本当は・・・・・
わざと自分で酒をこぼしたんだよ・・・」
アキちゃんと井上さんはえ?という顔をする
「それでアキちゃんのせいにして殴った。そうすればその男がすぐに来ることはわかっていたからな。元々ここが暴力団がバックについてることなんて知っていたからわたしはそれを利用したんだ」
「・・・・・だからってよ、なんでアキを殴るんだ」
「それは・・・・後悔してるよ」
あたしの隣に座ってた硫星がボソリとあたしに言ってきた
「なんか俺らさ、昼ドラとかにやってる刑事みたいじゃね?」
「バカか・・・今このタイミングで言うな、アホ」
「バカとアホって言いやがった、この女・・」