素晴らしきマイライフ。
第4章 変子と不良、毒舌 の日常
タケシ「ていうか、さっきから何黙って弁当見つめてんだよアキラ」
アキラ「…」
私「アキラ君?」
私はそっとアキラ君の弁当箱の中を覗き込んだ
…!?
その中には
卵焼きも…
ウインナーも…
グラタンも…
かまぼこも…
ハイチュウも…
たくあんも…
ベーコンも…
蒟蒻畑も…
米さえも…入ってはいなかった。
だが、ただ一つ
十円玉が入っていた
おそらく、弁当の制作を面倒に感じたアキラ君の兄が
その十円玉を弁当箱に投入したのだろう…
タケシ「せ、切ない…ズビ」
私「わ、私のちょっとあげようか?アキラ君!」
アキラ「いらねえよドブス!!地獄に落ちろぉうわあああああああん!!!」
私達は
体育館から逃げ出すアキラ君を見つめることしか出来なかった…
私はやるせない気持ちになって
きつく下唇を噛んだ
血がでた。
血は鉄の味だと聞いたことがある
それは事実だ。
私にはわかる。
なんせ、私は
鉄棒を舐めたことがあるからだ。
ちなみに鉄棒を舐めたのは
昨日だ