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ランタンチーク

第1章 華の弟


何度も声にならない、喘ぎ声をあげて、私は彼に電話を知らせる。

『電話がなったら呼べ、ただしお前の喘ぎ声でだ』

ブラウンの髪に黒渕の眼鏡。 その奥の瞳には、
微かな欲望が見え隠れしている。

妹に欲情している兄。


私は、小さい頃から、兄の……。


玩具だ。

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