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ランタンチーク

第1章 華の弟

『春?
今日は、お兄ちゃんの部屋に来てくれる?
春にやってもらいたい事があるんだ』

優しくて、カッコよくて、
寂しがり屋なお兄ちゃんが、
自分を必要としてくれた時、私は、どうしようも無く
嬉しかった……。


『10時を過ぎたら、待ってるから』



私は、未知の時間帯と何となくエロチックな兄の雰囲気に包まれ、


10時頃、兄の部屋をノックした。

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