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ランタンチーク

第1章 華の弟

私の目に黒い布を巻き付けると、
兄はまた自分の席に戻って行った。


……。



戻って行った気がした。

油断していると、いきなり腕を縛られ、どこかにつながれてしまう。

『お兄ちゃんっ!?

……。いたっ……。』

パシャ

カメラのシャッター音がなり、目の布が外れた。

目の前には、
二台のビデオカメラと、
兄がたっていた。


『春ー。春はお兄ちゃんの言うことなら何でも聞くよね?』


質問では無くて、
これは、
命令だ。

『うん。お兄ちゃん……。』

私は、ピンクのウサギを抱えて、
ただパジャマが脱がされていくのを見ていた。

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