
ファースト・ラブ
第2章 第1章
「あっ…!! ごめん……。沙菜、ほんと…ごめん……。」
南が何度も何度も謝りながらあたしの涙をぬぐってくれる。
いつも明るくてノリがいい南がこんな風に怒鳴ることはとても珍しいことだった。
あたしはそんな南をそこまで怒らせてしまったのだ。
「ちょっとオレ、どうかしてた……。マジでごめんな。」
南が丁寧にほんとうに心の底から申し訳なさそうに言う。
「…ううん。大丈夫だよ。あたしこそごめんね……。南があそこまで怒るってことは何か理由があったんだよね。あたし、しつこかったね。ごめん。」
「いや、沙菜は悪くねぇから !! 謝んないで。」
「……うん。」
それからは、いつもみたいに準備室まで2人で話ながら歩いた。
教室に戻ると授業はすでに始まっていた。
「遅れてすみませんでした。前の授業で使った道具を片付けていました。」
南があたしの分まで説明してくれる。
南はいつもはあたしをからかってきたりするけど
ほんとはすごく優しいことをあたしは知っていた。
「…そう。じゃあ早く席について。」
「はい。」
あたしと南はほぼ同時に言い、席に着いた。
南が何度も何度も謝りながらあたしの涙をぬぐってくれる。
いつも明るくてノリがいい南がこんな風に怒鳴ることはとても珍しいことだった。
あたしはそんな南をそこまで怒らせてしまったのだ。
「ちょっとオレ、どうかしてた……。マジでごめんな。」
南が丁寧にほんとうに心の底から申し訳なさそうに言う。
「…ううん。大丈夫だよ。あたしこそごめんね……。南があそこまで怒るってことは何か理由があったんだよね。あたし、しつこかったね。ごめん。」
「いや、沙菜は悪くねぇから !! 謝んないで。」
「……うん。」
それからは、いつもみたいに準備室まで2人で話ながら歩いた。
教室に戻ると授業はすでに始まっていた。
「遅れてすみませんでした。前の授業で使った道具を片付けていました。」
南があたしの分まで説明してくれる。
南はいつもはあたしをからかってきたりするけど
ほんとはすごく優しいことをあたしは知っていた。
「…そう。じゃあ早く席について。」
「はい。」
あたしと南はほぼ同時に言い、席に着いた。
