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おいしい関係

第23章 22

目の前に置かれた、少々見映えの悪いオムライスをスプーンですくい口に入れる。


「真田さん‥どぉかな?」

それを不安気に見つめる由良。

「うん‥味は悪くないな。」

「本当!?」

「ただ、素材の扱い方がなってないな。野菜はもう少しじっくり炒めた方が旨味がでるし、卵には火を入れすぎだ。」


オムライスは決して不味い訳ではないが、料理人を目指す由良のためには少々厳しく言わせてもらった。


何より素材を活かすも殺すも、料理人の腕しだい。俺が料理を作る時も、常に心がけている事だ。
せっかく由良に教えるからには、しっかりと教えてやりたい。

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