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おいしい関係

第24章 23

どれくらいの時が経過したのかも解らなくなった頃、リップ音と共に真田さんの唇が離れる。

細く、長い銀の糸が2人を繋いでいた。



「食材になった気分はどお?」

耳元で低く囁きながら、ざらついた指先が耳朶を弄ぶ。


「はぁッ‥‥んっ」

長いキスで敏感になってしまった私には充分過ぎる刺激で、自分でも驚くほど大げさな声が漏れてしまった。


真田さんは、そんな私を見て満足そうな笑みを漏らすと、その唇を耳に這わせる。

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