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おいしい関係

第3章 2

俺は、急いで彼女のドルチェを皿に盛り仕上げていく。


「よしっ、前田運んでくれ。」

「相変わらず、素晴らしい手際ですね。」


前田がドルチェを運んで行くのを確認すると、俺は再びホール‥というか彼女に目を向けた。


彼女は自分の元に置かれたドルチェを、これまた丁寧に唇に運ぶ。


幸せそうな顔で物思いにふける彼女に近づき、背後から声をかけると弾かれた様に振り返り、俺を凝視する。


そして



「ここで働かせて下さいっ!!」



はっ!?
今なんて!?
俺の聞き間違いか!?




ほんと、面白れー女。

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