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おいしい関係

第5章 4

営業が終了した後入り口の札をcloseに掛け替え、俺は吉崎由良のもとへ向かう。


「待たせてごめんね。」


声をかけると彼女は微笑みながら俺に目を向けた。


食事中の顔とは違うんだな‥‥


改めて見ると、彼女は何故お一人様なんてしてるのか不思議なほどの容姿をしていた。


くりくりと良く動く、黒目がちな大きな目
スッキリとした鼻筋
ふっくらとした唇
全体的に小動物の様な雰囲気に、栗色のショートボブが良く似合っている。


寄って来る男なんて、いくらでも居そうなのにな‥‥



なんて考えながら、彼女の向かいに腰を下ろした。

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