テキストサイズ

おいしい関係

第6章 5

私は更衣室に入ると中から鍵をかけ、お店のユニフォームに着替えると、厨房を通りホールへと向かう。


厨房では、真田さんがディナーに使う食材の仕込みをしていた。



料理してる真田さん、やっぱりかっこいいな‥‥

私はその真剣な眼差しと、繊細な指先を食い入る様に見つめた。



視線に気付いたのか、真田さんは私の方に目を向けると優しく笑いながら、手招きをする。





私が真田さんの元に歩み寄ると


「今、あつーい視線で俺の事見てたでしょw?吉崎さん俺にほれゃった?」


「ちっ、違いますよっ!‥‥///
美味しそうなパプリカだな‥と思って見てただけですっ///!」


「俺‥‥パプリカに負けた!?
わかった吉崎さんお腹空いてる!?」


「空いてませんっ‥‥///
私、テーブル拭いてきますっ!!」



私は慌てて真田さんに背を向け、ホールへと早足で向かった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ