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おいしい関係

第11章 10

俺の言葉を聞くと、腕の中の彼女がピクリと躰を動かした。



自分でも部屋に入るなりこんな事をするなんて、どうかしてると思う。

だが、いざ彼女を目の前にすると自制がきかなくなってしまう。



躰を離すと、頬をほんのりと上気かせ、潤んだ瞳で彼女が俺を見ていた。



「‥もう‥‥抑えなくて‥いいですよ。」



そう言う彼女の唇に、自分の唇を重ねた。

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