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おいしい関係

第11章 10

彼女は、うすく唇を開き俺を受け入れる。


口腔内を舌で優しくかき回し、上顎を舌先で舐め上げると、微かな喘ぎが漏れる。



俺の動きに応える様に、彼女も舌を絡ませてきた。



狭い玄関に、唾液が絡む音が響く。



俺は右手を、シャツの裾から滑り込ませると指先で彼女の背中をなぞる。



「‥あッ‥‥んん‥」


微かだった喘ぎが、はっきりとしたものに変わっていく。

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