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おいしい関係

第20章 19

「失礼します。」

「じゃ、こっちの部屋で少し話しましょうか」


そう言って歩きだした先生の後に続き、空き教室に入る。



「吉崎さん、話しの内容については大体予想出来ていますね?」

「‥‥はい。」

「じゃ、ハッキリ言わせてもらうわね。
あなた、学科は完璧なのに‥実技の方‥‥もう少し何とかならないかしら。
いくら知識が豊富でも、それを支える技術を身に付けないと役にたたないわよ。
後少しで実技試験を行うわ。
それまでに、少しでも技術力を向上させておきなさい。」

「はい。」

「あなたなら、きっと頑張れるわ。
実習室も使ってない時は自由に使用してもかまわないから。」

「ありがとうございます。」



一通り話しも終わり、教室を後にした。

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