ガーディスト~君ヲ守ル~
第7章 闇の声
数分後、面接は終わった。
つばきは急いで、祐司の姿を探す。
(ゆーじのことだから、依頼人置いて帰るはずないよねっ…)
車の販売店を出た先の、地下鉄の入り口に祐司は立っていた。
「ゆーじ!!」
祐司のもとに駆け寄ると、
「……つばきか」
思いつめた表情で微笑される。
「…何かあった?」
つばきは恐る恐る聞く。
祐司は少し黙ったあと、
「…なんでもねぇよ」
と弱々しく答えた。
(ゆーじ……)
絶対何かあったに決まってる…
こんな弱々しいゆーじ、今まで見たことないもん…
しかし、つばきはそれ以上聞くことができなかった。