ガーディスト~君ヲ守ル~
第1章 出会い
俺は寝ているつぐみに視線を落とした。 つぐみの身体がピクッと動く。
うっすらと目を開けるつぐみ。
「大丈夫ですか?」
俺が声をかけると、つぐみはうつろな目で俺を見た。
「……誰?」
(…え?)
「あんた、誰なの?ここは…」
つぐみは目だけをキョロキョロさせる。
(さっきとは口調が違う…?)
「止めて!!」
突然、つぐみが叫んだ。
護先輩は一瞬驚いたが、冷静に路肩に停車した。
「どうしたんですか、東さん…」
「…あんたたち誰なの?あたしをどうする気?」
つぐみは俺を睨む。
さっきと表情が違う…全く別人のようだ。
つぐみはドアを開けようとした。
が、 ロックされている。
「開けてよ!」
ガチャガチャとドアを開けようとする。
「落ち着いてください!東さん!」
「あたしは、東じゃな……い……」
前触れもなく、つぐみが気を失う。
俺はとっさに身体を支えた。
「どう…なってるんだ一体…」
俺と護先輩は顔を見合わせた。