ガーディスト~君ヲ守ル~
第1章 出会い
そんな様子を、バックミラーで見ていた護先輩が口を開いた。
「お前は運がいいよなぁ、初仕事がこんな可愛い女の子で」
「…先輩の初仕事は誰だったんですか?」
「金持ちのおっさんだよ、フェラーリ3台持ってた」
「…へぇ」
「民間ボディーガードと言っても、たいていは金持ちばかりだよ」
「まぁ…命狙われるなんてそうそうないですからね、一般人は」
「なんか矛盾してるよな~…危険から救いたいからボディーガードしてるのに、危険がないと俺たちの仕事は成り立たない…」
「そうですね…」