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ガーディスト~君ヲ守ル~

第10章 覚醒

「そうだよ、ボクだよ。皆さんと会えて嬉しいよ」


『つばき』は二ヤッと笑った。


「誰なのかわかんないけど、あたしの体から出てってよ!」


つばきは強気に言い放った。


「出てく?イヤだね。ボクはこの体を気に入ってるんだ。それに…他人の体にとり憑いてる君に言われたくないね」


「……っ」


「どう?他人に体を支配される気分は」


『つばき』の言葉に、何も言いかえせれないつばき。
悔しくて下唇を噛んだ。


「お前と一緒にするな」


祐司は『つばき』を睨んだ。


「フフ…そうそう、その目だよ。ボクが望んでるのは…」


『つばき』はベッドの上にひざまずき、スルリと祐司の首に手を回した。


「その目でボクを憎んで…」


更に顔を近づける。


「祐司くんの頭の中を、ボクでいっぱいにして…」


『つばき』の唇が、祐司の唇に近づこうとした時、


「やめて!!」


つばきは『つばき』の体を押し倒した。


「あたしの体でゆーじに触れないで!!」


(あ…)


つばきはそう言った直後、あることに気がついた。


(もしかしたら…つぐみさんはずっとこんな気持ちだったのかもしれない…)


つぐみさんはずっと、あたしのせいで苦しんでたんだ…


なのに、あたしは手紙で報告したりして


逆につぐみさんを傷つけてた…






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