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ガーディスト~君ヲ守ル~

第11章 あなたを守りたい

「そんなに困った顔しないでください、大丈夫ですよ、あなたは、あなたの想うままに行動してください」



圭吾はにっこり笑った。



その笑顔に、つぐみは少しホッとする。




グウ…




「…あ」



緊張が溶けたからか、つぐみのお腹が鳴った。



なんでこんな時に、とつぐみは顔を真っ赤にさせ俯いた。



「ちょうど良かった、俺もお腹すいてたんです。売店で何か買ってきますね」



圭吾は微笑しながら、病室を出て行った。



つぐみは、ハァ~ッと長いため息をついた。



(まだドキドキしてる…)



男の人から告白されたの、初めてだ。



しかも、女性に不自由しなさそうな人から告白されるなんて…



未だに信じられない。




つぐみは、キスされた頬に手で触れた。




嫌じゃなかった…




一瞬だけ、




もっと触れられたいと思った…





つぐみは、ギュッと目を瞑った。



(だめだ…ちょっと頭冷やしてこう…)







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