
ガーディスト~君ヲ守ル~
第11章 あなたを守りたい
伸びてくる祐司の手。
つぐみは足がすくみそうになりながらも、壁づたいに逃げる。
祐司は獲物を狙うように、じわりじわりとつぐみを追い詰める。
「フフ…その恐怖に怯える目、ゾクゾクするよ…」
祐司は下唇を舐めた。
もう、この人は祐司ではない、別人だ。
つぐみは確信する。
トン
「あ…」
行き止まり…
「残念だったね」
祐司はつぐみの腕を引っ張り、ベッドに押し倒した。
「やっ…」
そして首元に手をかける。
つぐみは目を見開いた。
「あ…くっ…」
息ができない!
「フフ…祐司くん…君の大切なものを自分の手で壊してあげるよ…」
涙目になるつぐみ。
嫌…
嫌…
誰か…
朝比奈さん、助けて!!
