テキストサイズ

ガーディスト~君ヲ守ル~

第11章 あなたを守りたい

扉を開き奥に進むと、ベッドのそばに直樹がいた。




「あなたは…」




そう言いかけて直樹は、祐司が握っているナイフに真っ先に気付く。
ナイフからはまだ血が滴り落ちていた。




身の危険を感じ、直樹はとっさにナースコールに手を伸ばした。




が、一瞬にして金縛りにかかってしまう。




「…!?」




動けない直樹の横を通り過ぎる祐司。




「!!」




直樹は、声を出すことすらできない。




祐司は布団を捲り、ベッドで寝ているつばきの体に跨がった。




「…フフ…」




そして、つばきの頬や首筋を撫でる。




「…今度こそ、殺してあげる…」




祐司は両手でナイフを持ち、天高く振り上げた。














ストーリーメニュー

TOPTOPへ