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ガーディスト~君ヲ守ル~

第11章 あなたを守りたい

圭吾に続いて、護とつぐみも中に入る。


祐司はベッドのそばでうずくまっていた。
床には右足から流れた血が広がっている。




「祐司!!」




駆け寄ろうとすると、鋭い目で睨みつけられた。




「…近寄るな…この体は…ボクのものだ…」




祐司は肩で息をしながら言った。




「…やっと手に入れたんだ…誰にも邪魔はさせない…」




「……」




圭吾は冷静に、祐司を見下ろした。




「…調子にのるな。お前の人生は終わったんだ」




「……っ」




祐司はギリッと歯を食いしばった。




「お前が変わらない限り、誰に憑依したって同じだ」




「うるさい!ボクは…何も求めてない……それにとり憑いていいと許したのはユウジくんだ…!ユウジくんだけが、ボクを受け入れてくれたんだ!!」



ハハハッと祐司は笑った。




「…約束したんだ…ずっとトモダチでいるって…ボクがそばにいるよって……だからユウジくんが望むことならなんだってした…」




「……」




「ユウジくんが憎んでた父親だって殺したさ!!」




「……」




圭吾は、哀れむように祐司を見た。




「じゃあなぜそんなに怯えている?」




「!!」




「気付いているんだろう、自分は必要とされてなかったんだと…」




「……」




「全部ひとりよがりだったんだと…」




祐司は核心をつかれ、歯を食いしばった。




「だから…祐司の大切なものを憎み、壊したかったのか?」




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