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ガーディスト~君ヲ守ル~

第12章 慈愛

パトカーは赤い警光灯をパカパカとさせながら、病院の裏口に停まっていた。




「…どうする?この状況じゃ言い訳もできねぇ…」




護は、周りの惨状を見渡した。
血だらけの床と壁…
護の手に握られたナイフ…




「うおっ!オレが犯罪者みてぇじゃん!」




護はすぐさまナイフを手放した。




「…大丈夫ですよ、護先輩。俺が責任取りますから…」




今まで黙っていた祐司が口を開いた。




「…なに言ってんだよっ…お前は取り憑かれてただけじゃねぇか!」




祐司は首を横に振った。




「こうなる原因を作ってしまったのは…俺ですから。ちゃんと、罰は受けます」




「…祐司…」




そこへ、バタバタと看護士とつぐみが中に入ってきた。




「!」




部屋の惨状を見て、看護士はギョッとした。
だが、すぐに祐司と護に目を向ける。




「治療室まで歩けますか?」




祐司と護は頷く。
圭吾は護を支え、看護士とつぐみは祐司を両側から支えた。




「一体何があったの?末永さんたちを襲ったのは、あなたたちなの?」




「……」




祐司たちは、看護士の問いに答えることができなかった。













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