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ガーディスト~君ヲ守ル~

第12章 慈愛

廊下を歩いていると、奥から2人の警察官が歩いてきた。




「…怪我人ですか?」




祐司たちは、呼び止められる。




「ええ、深い傷を追ってますので、治療室に行かせてください」




看護士はキッパリと警官に言い放った。
警官たちは「どうぞ」と言い、再び進行方向に歩き出した。




フウッと護は小さく息を吐き、




「ありがとさん…」




看護士に礼を言った。





「勘違いしないでください、私はあなたたちを疑っています。だけど、怪我の治療が最優先ですから」




看護士は毅然とした態度で言った。
それを隣で聞いていたつぐみは、密かに胸が熱くなった。




(この人…すごい。相手が誰であろうと、まずは治療することを優先するなんて…)




使命感を持って仕事してるんだ…




そして、村上さんたちも…。




命を守ってる…。




私は…




私には、何ができるんだろう?




自信がないって、ずっと決めつけてた。




目の前の事から、目を背けてた。




…でも、もう逃げない。




私は強くなりたい。










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