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ガーディスト~君ヲ守ル~

第13章 和解

祐司たちは直樹と別れ、病院のエントランスに向かった。




「お疲れ様」




横付けしてある黒のBMWから、乙姫が降りてきた。




「社長、圭吾は?」




「つぐみちゃんと先に別荘に行ってるよ」




それを聞いて護は「ちっ」と舌打ちする。




「さあ、つばきちゃんどうぞ」




乙姫は笑顔で後ろのドアを開けた。




「ありがとうございま…」




「つばき!?」




乗り込もうとすると、後ろから声をかけられる。




聞き覚えのある声に、つばきは声の主の方に振り返った。




「み…美夏ちゃん!!」




目の前にいたのは、清掃会社で働いていた美夏だった。




「つばき!!」



「美夏ちゃあぁぁん!!」




2人は抱き合った。




「なによぉ~、いつの間に目覚めてたの!?教えてよぉぉ!!ばかぁ~!!」




「心配かけてごめんねぇぇ!!」




その様子を見守る祐司と護と乙姫。




「あれ?あの子、トイレ掃除の…」




護は美夏の顔を見ながら呟いた。




「ほぅ…知り合いですか?」




乙姫がニヤニヤしながら言う。




「知り合いってほどじゃ…」




「こんにちは」




護の言葉を無視して、乙姫は美夏に話しかける。




「…え?誰?」




急に話しかけられて、キョトンとする美夏。




「つばきちゃんの友達かな?」




「そうですけど……あっ!!」




乙姫の隣にいる護と祐司の顔を見て、美夏は目を丸くした。




「え!?何?どういうこと!?」




混乱する美夏につばきは説明しようとするが、




「まあまあ、話は後にしてとりあえず乗って乗って♪」




と、強引に車に押し込まれてしまった。




「ちょっ…社長何考えてんすか!?」




「乗るの?乗らないの?」




気付けば、乗ってないのは護だけ…。




(あ~くそっ…)




護は渋々車に乗り込んだ…。










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