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ガーディスト~君ヲ守ル~

第14章 それぞれの道

「あれ?」



つばきは、いつの間にか圭吾とつぐみがいないことに気づいた。



(どこ行ったんだろ~?ま、いっか)



ふとテラスの方に向くと、祐司が一人で煙草を吸っているのが見えた。



(また煙草吸って…)



つばきはクスッと笑い、祐司のもとに歩み寄った。



「ゆーじっ」



つばきの姿を確認すると、ゆーじは煙草を灰皿に押し当てた。



「あ、吸ってても良かったのに…」



「…んだよ、煙草は体に悪いんじゃなかったのか?」



「たまにはいいかな~と思ってさ…」



そう言いながら、つばきは祐司の隣に腰か
ける。



辺りはすっかり暗くなり、心地よい風が吹いていた。



しばらく沈黙が訪れた。






「…ゆーじ」



つばきが先に口を開く。



「あたし、ゆーじと出逢えて…本当に良かった。今までありがとうね」



そう言ってニコッと笑う。



「俺も…つばきに会えて良かった、人を守るということがどんなことか、改めてわかったから…」



祐司は微笑した。



「ありがとう…」



(人を守る、かぁ…。ゆーじにとって、あたしは特別じゃないのかな?寂しいな…)



少し寂しそうな表情を浮かべていると、ふいにポンと頭を撫でられた。



「何か困ったことがあったら、俺に言えよ?」



「…ゆーじ…」



祐司の穏やかな眼差しに、つばきはキュンとなった。



(このまま、離れたくない…)







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