ガーディスト~君ヲ守ル~
第14章 それぞれの道
つばきは意を決し、祐司の正面に立った。
「…あのね、ゆーじ…」
真剣な面持ちで、つばきは口を開く。
祐司も、何かを伝えようとするつばきをまっすぐに見つめた。
「あのね…」
心臓がドキドキしてる。
口から出てしまうんじゃないかってくらい…
「あたし…」
「みんな~ご飯にしましょ~」
「……」
突然の富士子の呼びかけに、つばきはガックシ肩を落とした。
(タイミングいいんだか悪いんだか…)
祐司はクスッと笑い、椅子から立ち上がる。
「またあとで話そうか」
そして優しい眼差しで、つばきの頭を撫でた。
「……うん」
“またあとで”
その言葉につばきはホッとする。