ガーディスト~君ヲ守ル~
第2章 秘密のデート
「デートって言ったのに、なんでファミレス?!」
ぷぅと『つばき』の頬が膨れた。
「何時だと思ってるんだ、今外出歩くのは危険過ぎる」
俺たちは、ビジネスホテルから少し離れたファミレスに来ていた。
「まぁ…いいけど。ファミレスなんて久しぶりだなぁ…」
『つばき』はメニューに目を通す。
「あ!あたし、これ好きなの!クリームブリュレ!この一番上のキャラメルが美味しいんだぁ♪」
「じゃあそれ頼むか」
「ゆーじも食べる?」
俺は頷いた。
実は甘党だったりする。
「クリームブリュレとドリンクバーお2 つですね、少々お待ちください」
店員が去って行った後、俺たちは飲み物を取りに席を立った。
店内には若いカップルと中年の男性しかいない。
「ゆーじ、これどうやるの?」
『つばき』はドリンクバーのやり方がわからないようだ。
「いつから来てないんだ?ファミレス」
俺はコップに氷を入れながら聞いた。
「んと…高校の………そうだ、高校の合唱コンクールの時、みんなで行った以来だ!」
「なんとなく思い出せたようだな」
「…うん!今まで全然思い出せなかったのに…」
「このままいけば何か手がかりがつかめるかもしれないな」