ガーディスト~君ヲ守ル~
第2章 秘密のデート
「ところで…」
コーヒーを口に含んだ後、俺は話を切り出した。
「つばきのことを、つぐみさんに話さなければいけないんだが…
いいか?」
オレンジジュースを飲んでいた『つばき』は、俺を見上げた。
「話さなきゃ…だめだよね…」
俺はもう一度コーヒーを口に含む。
「俺たちは依頼人を守らなければいけない。原因がわかった以上、隠すことはできないんだ」
『つばき』は俺から視線をそらした。
「…もしかしてあたし、除霊されちゃうの?」
「俺たちがガードしてる間はない、
けどつぐみさん次第だ」
「そんな…あたしどうなっちゃうの?」
『つばき』の記憶が戻れば…多分元の体に戻れるはずだ、生きてればな。
だが、すでに死んでいた場合は…
「とにかく、うちの会社では除霊はしない。ちゃんと導いて供養してやるから安心しろ」
「うん…」
俺は考えた。
『つばき』を無理に追い出させない方法…つぐみを不安にさせない方法…。
「…提案がある」