ガーディスト~君ヲ守ル~
第3章 恋の予感
午前5時。
ブラインドの隙間から、朝日が差し込む。今日も暑い一日になりそうだ。
祐司は隣で床にうずくまる護に、視線を落とした。
「いつまでそうしてるんですか、護先輩」
「うぅ…」
祐司と護は、ビジネスホテルのロビーにいた。
あれから『つばき』と部屋に戻った後、まだ護はソファーで眠ったままだった。よほど疲れていたのだろう。
『つばき』としばし談笑した後、
『つばき』を寝かせ、祐司も床に座り軽く睡眠を取った。
祐司が4時に目を覚ますと、同時に護も目を覚ました。
しばらく呆けていた護。
自分がしでかしたことを徐々に思い出す。
「…お、俺は何をしてるんだぁ~!」
「静かに。まだ東さん寝てます。ロビーに行きますよ」
こうして祐司と護は、部屋を出たのだった。
「情けね~な…俺」
「過ぎたことを悔やんでも仕方ないですよ」
「祐司に慰められるとはな…」
護は肩を落とした。
「とにかく今はまだ任務中ですから」
「おう…」
「あと状況がちょっと変わったので」
「どうゆうことだ?」
「とりあえず会社に戻りますよ」