ガーディスト~君ヲ守ル~
第3章 恋の予感
一方ベッドの上で目を覚ましたつぐみ。
(…あれ…ここどこだっけ…)
つぐみは体を起こし、辺りを見回した。
(そうだ…私、ボディーガードを頼んで、 ここに泊まったんだっけ)
つぐみは洗面所に向かい、顔を洗う。
「ふぅ…」
なんだかあまり寝た感じがしない。
疲れがたまってるのかもしれない。
つぐみは歯を磨こうとして、口の中の違和感に気づいた。
(…甘い…)
昨夜は歯を磨いて寝たはずなのに。
(やだ…なんか気持ち悪いっ…)
もしかして… また寝てる間に何かあった?!
つぐみは、祐司と護がそばにいないことに気づいた。
急に心細くなるつぐみ。
「村上さん!? 白石さん?!」
大声で叫ぶと、ガチャッと扉が開いた。
「東さん?どうしました!?」
祐司と護が駆けつける。
つぐみは二人の姿を見てホッとした。
「お二人がいなかったので…」
「すみません、不安にさせてしまって」
「いえ…。あの、ちょっと気になることがあって…」
「気になること?」
「朝起きたら、口の中がすごく甘かったんです…」
祐司はハッとした。