ガーディスト~君ヲ守ル~
第1章 出会い
俺は彼女をソファに座らせたあと、自分の名刺を差し出した。
「村上と申します。相談は私が承ります」
東つぐみは俺をジッと見た後、名刺を受け取った。
「よろしくお願いします…」
少し緊張しているようだ。
「早速ですが、この書類にご記入お願いします」
書類には、名前、住所、生年月日、ちょっとしたアンケートの項目がある。
つぐみが書類を記入している間、俺はお茶を用意することにした。
別室から出ると、護先輩がデスクにいた。
「祐司、大丈夫か?」
「はい、今書類に記入してもらってま す。社長戻ってきたんですか?」
「ついさっきな。圭吾と中で話してるよ」
「社長の知り合いなんですか?」
「さぁな。それよりお前しっかりやれよ!初仕事」
バンッと背中を叩かれる。
「…って」
俺は背中をさすりながら、給湯室に向かった。