ガーディスト~君ヲ守ル~
第5章 姿をうつすもの
「つばきらしいな」
フッと笑い、祐司は『つばき』の頭をクシャッとした。
「ゆーじ…///」
『つばき』は少し照れながら笑みを浮かべる。
そんな2人の様子を見ていた冴子。
なんだか無性にむかついて、2人の間に無理やり割って入った。
「な、なんですか?」
「祐司に近づかないで」
「はあ?(なんで呼び捨て?!)」
冴子と『つばき』は睨み合う。
祐司はそんな2人に挟まれて戸惑っていた。
「モテる男はつらいねぇ」
護はニヤニヤしながらポンッと祐司の肩を叩いた。
「…」
そんな和やかな風景を、尾形は呆然と見つめていた。
(もう一度やり直そう…)
そう心に決めると、柔らかく微笑んだ。