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第3章 禁じられた遊び






今日も貴方は余所余所しい顔
良い児ね
また演技が上手になったわ

「御嬢様」なんて言って傅いて
悪い児ね
躰は何時でも正直な癖に


御父様と御母様が
別々に寝ている事 知ってるわ
一緒に寝ている其の人は 誰?

一体 誰に似たのかしら
イケナイコト フタリダケノヒミツダヨ


金色の月が浮かぶ闇を背景に
貴方は今日も私を抱きに来たわ
早く其の手袋を脱いで頂戴
「御嬢様」と言ったら お仕置きよ

軋む木の音が流れる闇を音楽に
貴方は今日も私を犯しているわ
そうよ 其の顔を見せて頂戴
「禁じられた遊び」と言うのは誰?





今日も貴方は恭しい顔
良い児ね
何もかもが人形みたいよ

「御嬢様」なんて言って跪いて
悪い児ね
仮面の下は淫らな癖に


御父様と御母様が
愛し合っていない事 知ってるわ
そうなってしまったのは 何故?

一体 誰に教わったのかしら
ワルイコト フタリダケノナイショダヨ


白銀の星が煌めく闇を背景に
貴方は今日 私を拐いに来たわ
早く此処から連れ出して頂戴
「御嬢様」なんて言われない所まで

真白な雪が舞い散る闇を味方に
足跡を消し 私は駆け堕ちたわ
そうよ 此の躰を温めて頂戴
「遊び」なんて言うのは誰?本気よ





ねぇ 私はとても幸せよ
此れが愛なのだと知ったわ
其の手に持っているのは 何?

二度 鳴り響いた銃声
モウコレデ ズットイッショニイラレルンダ


真紅の薔薇が狂い咲く其れは
愛らしい十四程度の子供たち
雪よ 沢山積もって頂戴
「裏切り」と「背徳」消し去る為に…




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