テキストサイズ

もしも僕がね、

第1章 困った病人

コンコン、

「………。」

院長先生がドアをノックしても反応がない。

303号室 白石理人

…と書かれた文字が目に止まる。



はぁ…っと院長先生は小さくため息をついて「…失礼するよ。」と言いながら中へ入っていった。

ガラッ、っと院長先生がドアを開けた瞬間、院長先生はサッと屈み…俺の目の前なんらかの物体が飛んでき…ばふん。

俺の顔面クリーンヒット。


「じーさん何で避けるんだよー。」

不満そうな声が聞こえる。おそらく当ててきた本人だろう。

「そりゃ…毎回毎回枕を当てられるのはのぅ…」

院長先生の困ったような言い種。しかしこっちは当てられたのだが…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ