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もしも僕がね、

第4章 大切

「……そうか。じゃあ俺にされて思ったこと素直に口に出して。」

ぎゅっと抱き締められた。



「あったかい……安心…する。胸がぽかぽかする」

「じゃあ…次は?」

今度は片手の指同士を絡めて、反対の手で俺の唇をなぞるように触れる。


「手がごつごつしてて…ん、と……くすぐったくて……もっと、触れて…欲しい。でも恥ずかしい…」

「恥ずかしがんないで…思ったことちゃんと言って…目の前の俺何思った?」

そういってキスする。



「わかんない…俺変なのかも…お前見ると苦しい。なんか泣きたくなる…早川かが嫌いじゃないし、もっと触れてほしいのに…でも…」

「……でも?」

でも……俺は、お前の気持ちわかんないよ。



「早川も……ちゃんと言ってよ。

俺一人お前のこと好きみたいで、馬鹿みたいじゃん…」
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