壊れる程に愛してる。
第1章 プロローグ
遮光カーテンで閉め切られ、朝か夜かもわからない部屋の中はひどく蒸し暑くなっている。
床には乱暴に投げられた服や下着が落ちており、その上にはまだ濡れたクシャクシャのティッシュやコンドームの空いた袋が散乱している。
「ねぇ…イタイよ…っ」
悲痛な声が虚しく響く。
ベッドに固定された手首は擦れ、噛み付かれている鎖骨は既に歯が皮膚を突き抜け、爪を立てられて摘ままれた乳首は固くなっている。
いずれも血が滲み、悲鳴をあげさせる。
しかし私の声を聞いた彼は、更に歯と爪に力を加えた。
「イヤぁ…!!」
目に浮かぶ涙のせいか、痛みで気が遠くなっているのか、段々と視界が霞んできた。
その中で彼の楽しそうな笑顔がぼんやりと浮かんで見えた。
「こういうことされるの、イヤ…?」
低く、でも上擦った切ない声。
その声を放つと同時に、荒く呼吸をする私の首に細くて長い指をあて、濡れた雫の滴る秘部には固くなり反り起ったモノをあてた。
「イヤだよ…イタイよ…やめて……んああぁっ!!」