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平和のために

第15章 優しさの傷

「…」


「信じて、紫音…

私はね…
あなたの親友として…

あなたの恋を一番
応援しているわ…」




ああ…もうフラフラだ



「!!

私こそ…私こそごめんなさい!


そうよ!!

は親友だから
私のこと裏切らないものね!!



なのにこんな…


あなたは私が突き放せば
付いてくるって確信してたの

それでカッター用意して…

あなたの優しさを利用したの…


ホントにごめん…



私誰か呼んでくる!!」



紫音いっちゃった…



もう…無理だよ…

こんな血が一杯出て…




きっとこれは優しさのために
努力を怠った私への…










天罰










みんな…
今度こそ私は
もうすぐそちらへ行きます…
























『ダメですよ』



…あれ?姫様でしたっけ?



『えぇ…
まさか一日で二回も
会うなんて…

まだやらなきゃならない事が
あります…
死ぬわけには行かないのです』



でもこんなに…



『"こればか"ですよ

しばし借りますね


ちょうどタイミングも
揃いましたし』



タイミング?



ああ、思い出した
お化け屋敷の記憶がないのも
姫様と話した後からか…


意識が途切れた

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